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ゲームのパッケージ版とDL版はどちらが良いのか考えてみた【PS4/PS5/Switch】

こんにちは!


ゲームソフトのパッケージ版とDL版はどちらが良いのだろうか?

パッケージ版とDL版はどちらが良いのだろうか(タイトルサムネイル)

今回の記事をオススメしたい方
  • 家庭用ゲームのパッケージ版とDL版の違いを知りたい
  • PS4/PS5とSwitchのパッケージ版とDL版について知りたい
  • パッケージ版とDL版はどちらが便利でお得なのか知りたい
今年(2023年)の10月に開催されたAmazonのPrime感謝祭というセールで、PS4の「龍が如く極」のパッケージ版を50%OFFの963円で見つけました。

以前から欲しかったゲームだったので少し迷ったけど「ひさびさに新品のゲームもいいな」ということで購入。

購入後にふと思い出したのは龍が如く極はPS StoreでDL(ダウンロード)版が頻繁にセールで1,000円以下になっているということ。

同じぐらいの値段でもパッケージ版とDL版は同じ価値なんだろうか?
そして、どちらがゲームを快適に遊べるのだろうか?

というわけで、今回はゲームのパッケージ版とDL版はどちらが良くてお得なのかを比較している記事です。

ちなみにパッケージ版はゲームをお店などで商品(パッケージとメディア)として購入する方法で、DL版はネット経由でゲームをデータとして購入する方法のことです。

パッケージ版とDL版

Amazonで購入したのは「龍が如く極 新価格版」のパッケージ版

僕が今回購入したのは「龍が如く極 新価格版」です。

龍が如く極パッケージ



龍が如くはセガのアクションアドベンチャーゲームで、本編は7作目まで続いている超人気シリーズ。今回購入した龍が如く極はPS2で発売された1作目のリメイク作品。

PS2の1は発売当時、龍が如くのような大人の雰囲気なゲームは珍しかった。

PS2の龍が如く1作目
龍が如く極の元となったPS2の龍が如く



新価格版というのはいわゆるベスト版や廉価版のことで、最初に発売されたものより安い価格で再発売されたもの。定価でも1,990円+税(2,189円)なので、7,000円以上する新作ゲームと比較すればその安さがわかるはず。

ちなみに龍が如く極2も新価格版が出ているけど、こちらは3,990円+税なので、極はセガがシリーズの入門版として特別に安く販売していることがわかる。

つまり僕は最初から安く販売されている廉価版のゲームをAmazonのセールでさらに安く(963円)購入することができたというわけです。

Amazon注文履歴


廉価版とはいえ新品のゲームを1,000円以下で購入できたのはかなり嬉しい


龍が如く極のDL版の販売価格は?

僕の記憶ではPS Storeで販売されている龍が如く極のDL版もパッケージ版と似たような価格だった気がしたけど、正確な価格を調べてみました。

なんと!11/17に調べた時にはちょうどセール中(56%OFF)で僕が購入したAmazonのパッケージ版と同じ963円だった。

引用元:PS store(2023年11月9日時点)



ちなみに普段の価格も2,189円(税抜き1,990円)なので、龍が如く極は現在販売されているパッケージ版とDL版は同じ価格ということがわかりました。

龍が如く極(PSstore)
引用元:PS Store




最近あまりパッケージ版の廉価版が発売されないせいで、旧作のパッケージ版(新品)とDL版が同じ価格で購入できるケースは珍しいと思う(新作は両方が同じ価格で発売されるけれど)。

パッケージ版とDL版の特徴を簡単にまとめてみた

簡単にゲームのパッケージ版とDL(ダウンロード)版の特徴をまとめてみました。

ここではPS4/PS5とSwitchのパッケージ版とDL版の特徴を例に挙げています。

パッケージ版とDL版の特徴まとめ

パッケージ版
・お店やネット通販など好きな場所で購入できる
・実物(パッケージとディスクやカード)がある
・ゲームを起動するのにディスクやカードが必要

DL版
・ネット経由で専用のストアでのみ購入できる(Switchは一部お店でも購入できる)
・データのみで実物がない
・ストレージに空き容量が必要(PS4/PS5の場合はパッケージ版もインストール必須)
・ディスクやカートリッジを入れずにゲームが起動できる(入れ替える必要がない)
実物(パッケージとディスクやカード)のあるなし、購入するのにネット接続が必要か不要か、ゲームの起動にディスクやカードが必要か不要か

この3つがゲームのパッケージ版とDL版の主な違いです。ゲーム内容は一緒。

パッケージ版のメリット・デメリット

PS4/PS5とSwitchのゲームのパッケージ版についてのメリット・デメリットをまとめてみました。
パッケージ版のメリット・デメリット
  • ゲームが手元にあるという所有欲を満たせる
  • パッケージや説明書がある(最近のゲームは説明書はない)
  • ゲームをたくさん購入すると家のスペースを圧迫してしまう
  • メディア(ディスクやカード)が破損すると遊べなくなる
  • レトロゲームも当時のまま遊ぶことができる
  • 中古で売買することができる
  • 好きな場所で購入することができる
  • 新作も割引された価格で購入できる
  • ゲームを貸し借りしたり譲渡することができる
  • パッケージ版でもアップデートやDLCがある
簡単まとめ
パッケージ版はゲームを物として所有できるのが特徴。中古で売買できたり、好きな場所で購入できるのでユーザーの自由度が高い。レトロゲームは当時のものがそのまま遊べる。

ゲームが手元にあるという所有欲を満たせる

パッケージ版の最大のメリットはゲームをゲームソフト(実物)として手元に置いておけることだと思う。お気に入りのゲームが手元にあって「持っているからいつでも遊べる」いうことを実感できると所有欲を満たせて幸せな気持ちになれる人も多いはず。


綺麗にならべてあるパッケージ版
並べて飾っておけるのがパッケージ版の良さ



ただ、個人的には今のディスクやカードよりも昔のファミコンやスーファミのカセット(ROMカセット・カートリッジ)の方が持っているという感覚が強くて好きだった。あのカセットたちの存在感は子ども心をくすぐっていたと思う。

ROMカセットのゲーム
不思議な魅力と存在感があるROMカセット



パッケージや説明書がある(最近のゲームは説明書はない)

パッケージや説明書があるというのもパッケージ版にしかない魅力のひとつ。

PS1の俺の屍を越えてゆけ
説明書が130ページ越えのPS1の俺の屍を越えてゆけ

パッケージのデザインやパッケージ裏のゲームの紹介を見るのはそれだけでワクワクするし、説明書を読むだけでも楽しくてゲームの世界に浸れる。

ただ、最近のゲーム(PS4以降)は電子説明書(ゲーム内で説明書や説明が見れる)になって、紙の説明書が付属しなくなったので、個人的にはパッケージ版の魅力が半減してしまった。

さらに言うならば、ファミコンやスーファミ時代の紙の箱がパッケージだった頃の方が個性的で魅力に溢れていたと思う。

スーファミソフト紙パッケージ


ゲームをたくさん購入すると家のスペースを圧迫してしまう

パッケージ版のゲームは実物がある「物」なので、たくさん購入すればするほど置く場所が必要になって、家のスペースを圧迫してしまうのが最大の欠点。


雑然と積まれたパッケージ版
収納場所がないと雑然と積んでしまいがち...


家のスペースは限られているのに、ゲームはソフトだけではなくて、ゲーム機本体やコントローラーなども必要なので、ゲームを集めている人にとっては収納場所をどうするかは悩みの種だと思う。

僕もゲームをそれなりに持っているけど、やっぱり家のスペースを圧迫しているので、処分してスッキリしようかと迷う時がある。

そして狭いスペースに半ば無理に置いているので、綺麗に良い状態でゲーム保管できているかも疑問...。

ゲームのパッケージ(紙の部分)は日焼けや湿気にも弱いから保管場所の環境も大事だったりする。

パッケージ波打ち
湿気が多い場所に置いているとパッケージが波打ってしまう



メディア(ディスクやカード)が破損すると遊べなくなる

これもパッケージ版のゲームが物理的な物であることの宿命だけど、ゲームソフトのメディア(ディスクやカードやカセット)が破損して壊れてしまった場合はゲームを遊ぶことができなくなる。

カードやカセットは丈夫なので壊れることは少ないけれど、Blu-rayなどのディスクは少しの傷で簡単にゲームが起動しなくなったり、不具合が起きたりする(経験あり)

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さらに壊れる以外にもソフトをなくしてしまっても遊ぶことができなくなる。特にSwitchのゲームカードは小さいので、家の中でも簡単になくすことがあると思う。

Switchカード
横2cmX縦3cmしかないのでなくしやすい



レトロゲームも当時のまま遊ぶことができる

パッケージ版のゲームは中古でソフトを購入すればレトロゲームも発売当時のまま遊べるのも魅力のひとつ(もちろん対応するゲーム機本体やコントローラーも必要だけど)。

特にマイナーなゲームや糞ゲーと呼ばれるような個性的なゲームは現代に移植版が出ることがないので、中古のパッケージ版を購入するしか遊ぶ方法がない。

クレタク3とJSRFのパッケージ
セガの名作だけど移植もリメイクもされていない

だからレトロゲームが好きな人にとっては中古のパッケージ版ソフトはなくてはならない存在だと思う。

ただ、ここ数年の傾向として数が少ないレトロゲームの中古(ファミコンソフトを中心に)がどんどん値上がりして、普通の人の手の届かない存在になりつつある...。

天外魔境2とメトロイドプライムピンボール
DSのゲームでも高騰しているものがある



中古で売買することができる

パッケージ版のゲームは中古(他人が新品で購入して手放したもの)という手段で安く購入することができる。

さらに持っているパッケージ版のゲームは「物=自分の資産や財産」でもあるから、自由にブックオフなどの中古ショップやメルカリなどで売却することができる。

物=財産

ただし、大半のゲームは発売から時間が経つと価値がなくなるので売却しても大したお金にならない事も多い。(レトロゲームになって逆に価値が上がることもあるけど)

昔は新作ゲームを高価買取してもらえる間にクリアして中古ショップに売却して、そのお金でまた別の新作ゲーム購入するやり方をしていた人も結構いた。

アンリミテッドサガ
発売日に購入したけど、即売却した唯一のゲーム


中古ゲームの負の要素としては「中古ゲームの売買はゲーム会社に1円の利益にもならない」という事情がある。ゲーム会社の利益は新たなゲームの開発費にもなるので、中古ゲームはゲームの発展に繋がらないと言える。

僕は中古ゲームの話をすると昔のネットの友人に「中古ゲームはメーカーの利益にならないから良くない!」と熱く語られたことを思い出す。

僕の意見としては中古ゲームに悪い面があるとしても中古が存在しているのはゲームだけではないし、ユーザーの選択肢のひとつとしてはありだと思っている。

中古DVDと古本
中古が存在するのはゲームに限った話ではない

好きな場所で購入することができる

パッケージ版のゲームは近くのお店やAmazonなどのネット通販から自分の好きな場所を選んで購入することができる。

そして支払い方法もクレジットカードやQR決済などのキャッシュレスはもちろん現金でも購入することができるのがDL版との大きな違い。

現金


つまりゲームソフトという「物」を直接購入するのでシンプルかつわかりやすい。

新作も割引された価格で購入できる

パッケージ版のゲームはAmazonや家電量販店、ゲームショップなどの割引がきく場所で購入すれば定価から5%~20%OFFの価格で購入することができる。もちろん新作も例外ではないので、予約購入も割引された価格になる。

20%OFF



僕もPS1時代のコンビニを除けば、パッケージ版のゲームは定価で購入したことはないと思う。

DL版はセールでなければ基本的に定価なので、通常ではパッケージ版の方がゲームを安く購入できると言える。

ゲームを貸し借りしたり譲渡することができる

自分が購入したパッケージ版のゲームはゲームソフトという「物」なので、何も気にすることなく気軽にゲームを他人と貸し借りして遊ぶことができる。

そして必要がなくなれば他人に譲渡(あげる、譲る)することもできる。

僕も昔、小学生の頃に友達とGBのソフトを貸し借りをして楽しんでいた記憶がある。

ラストバイブル(女神転生外伝)
友達に借りて女神転生シリーズを知った


ちなみにDL版は購入したアカウントにゲームが紐づけされているので、基本的にゲームを貸し借りしたり、譲渡することはできない。

パッケージ版でもアップデートやDLCがある

最近のゲームはネットを介してのアップデート(バグや不具合の修正なども含む)や後から配信されるDLC(ダウンロードコンテンツ)があるので、パッケージ版だけでゲームが完結しない場合が多い。

つまり昔のゲームのようにパッケージ版を自分で持っていれば、何年経ってもそのゲームを完全な状態で遊べるわけではないということ。(DL版と同じくゲームのネットサービスの終了の影響を受ける)

FF15
発売日から7GBのアップデートがあったFF15


だから最近のゲームに限れば、パッケージ版を保管目的で持っている意味は薄くなったと思う。

DL版のメリット・デメリット

PS4/PS5とSwitchのゲームのDL版についてのメリット・デメリットをまとめてみました。
DL版のメリット・デメリット
  • ゲームを大量に購入してもスペースを圧迫しない
  • パッケージや説明書がない
  • 自宅で購入して即遊べる
  • 専用ストアと決められた支払い方法しか利用できない(一部例外あり)
  • 新作のDL版とパッケージ版は同じ価格
  • 旧作をセールで安く購入できる
  • 旧作でも販売メーカーの利益になる
  • サービスが終了すると遊べなくなる恐れがある
  • レトロゲームは遊べるものが限られる
  • 自宅にネットの固定回線が必要
  • 他人と貸し借りしたり譲渡できない
  • ディスクやカードを入れ替えずに複数のゲームを遊べる
  • DL版のおかげで小規模ゲーム(インディーズ)が発展した
簡単まとめ
DL版のゲームはあくまでゲームを遊ぶ(使用する)権利。ユーザーの自由にならない部分が多いけど、自宅で即購入できて、新作は発売日の0時から遊べるので、ゲームを遊ぶための利便性は高い。

ゲームを大量に購入してもスペースを圧迫しない

ゲームのDL版の最大のメリットはゲームを大量に購入しても自宅のスペースを圧迫することがないということ。

パッケージ版と違って物でなくて、物理的に存在しないデータなので、仮に数百本購入してもアカウントの購入済みソフトのリストの数が増えるだけ。あまり家の物を増やしたくないけど、ゲームはたくさん購入したいという人にとっては最高だと思う。



パッケージ版のディスクやカードのようになくしたり、壊れることもない。ゲーム機本体が代わっても購入したアカウントでログインすれば再DLして遊べる。

ただし、たくさんのDL版のゲームをいつでも遊べるようにしておくには大量のストレージ(SSDやHDDやSDカード)容量が必要になる。(PS4やPS5の場合はパッケージ版もインストールするので同じ)

これは僕だけかもしれないけど、DL版は存在感がないので、購入後に持っていることを忘れてしまうことがある。

パッケージや説明書がない

DL版はゲームのデータだけを購入するものなので、当然パッケージ(メディアも)や紙の説明書も存在しない。

DL版はパッケージも説明書もない

これはパッケージ版が好きな人には寂しく感じてデメリットだけど、DL版が好きな人にとっては物が増えないからメリットなのかもしれない。

個人的にはセールで安く購入する旧作のDL版は気にしないけど、5,000円以上出して購入する新作のDL版はパッケージがないことの寂しさを感じたり、少し損した気持ちになる。

自宅で購入して即遊べる

DL版は自宅で購入してダウンロードすれば即遊べるので、面倒な手間を省いてゲームだけをしたい人には最高だと思う。家から一歩も出る必要もない。

自宅で購入できる


パッケージ版は外出してお店で購入したり、ネットで購入してもゲームが届くのを待つしかないので、どうしても遊ぶまでに時間と手間がかかってしまう。

そしてDL版は在庫切れもないので、パッケージ版がどこにもない場合でも余裕で購入可能!

ただし、容量の多いゲーム(20GB以上のもの)はダウンロードするのに数時間かかる(自宅のネット回線の速度に左右される)こともあるので、便利だからこその煩わしさを感じる。

僕は昔PS3のDL版を購入した時にダウンロードの速度が遅くて半日かかったことがあって「これ本当に終わるのか?」と呆れた記憶がある。

専用ストアと決められた支払い方法しか利用できない(一部例外あり)

基本的にゲームのDL版は「PS4/PS5はPS Store」「SwitchはSwitch本体からはニンテンドーeショップ、スマホやPCのブラウザからはマイニンテンドーストア」などの専用のストアからしか購入することができない。

クレジットカード


さらに支払い方法も専用のプリペイドカード(プレイステーション ストアカードやニンテンドープリペイドカード)を購入してチャージするか、クレジットカードやPayPalなどのストア指定の方法を使うしかない。

Q.【マイニンテンドーストア】マイニンテンドーストアの支払い方法を知りたい。

A.マイニンテンドーストアのお支払い方法は以下のとおりです。

クレジットカード
ニンテンドーアカウントの残高
PayPal

引用元:任天堂サポート「Q&A(よくあるご質問)

PlayStation Storeではどの支払い方法を使えますか?

PlayStation Storeでの購入やウォレットのチャージには、以下のお支払い方法がご利用いただけます。

Visa Mastercard JCB American Express Diners PayPay※ LINE Pay PayPal(PlayStation®Appでは利用不可) Softbank(ソフトバンク / ワイモバイルまとめて支払い / LINEMO) docomo(ドコモ払い) KDDI(auかんたん決済 / au Pay / UQ mobile)
※アカウント連携時に「オートチャージ」の設定が必須となります。

引用元:Playstationサポート「PlayStation Storeでご利用いただけるお支払い方法

つまり現金で直接DL版を購入することはできない。クレジットカードやキャッシュレスを使いたくない人にとっては不便。

プリペイドカードを購入してチャージする方法は、クレジットカードより安全性が高いけど、1,000円や3,000円などのある程度決められた金額のカードを購入する形だから、ゲームを購入した時にどうしても残高の余りが出てしまうのが欠点。

例えば980円のゲームを購入するために1,000円のプリペイドカードを購入すると20円の残高が余ってしまう。僕はこの余りが出るのが苦手。




ただし、DL版の中にも例外があって、Switchの任天堂発売のゲームなどの一部はAmazonやヨドバシ.comなどでもダウンロードコードを購入することができる。(しかも割引ありで購入できる)

そしてゲーム取扱店やコンビニなど販売されている、ゲームのダウンロードカードを購入する形で現金でもDL版を購入することができる。

SwitchのDLカード売り場



任天堂はDL版を現金で購入したい人がいることを理解しているのかも。

新作のDL版とパッケージ版は同じ価格

新作ゲームはDL版もパッケージ版も同じ価格で販売されることが多い。

新作ゲームは両方とも同じ価格

ユーザー視点ではDL版はパッケージ版と違い実物のパッケージもメディアもないので、製造コストもかからず、流通コストもかからないので安くできそうな気がするけど、日本では今でも新作ゲームのパッケージ版とDL版の価格差はない。

昔からパッケージ版のゲームに慣れ親しんだ人からしてみると、実物がないDL版は損した気持ちになると思う。

ただし、DL版は新作ゲームを予約購入して事前ダウンロードしておくことで発売日当日の深夜0時から遊べるという「新作を1分1秒でも早く遊びたい人」にはたまらないメリットもある。(PS Storeニンテンドーeショップ共に対応している)

旧作をセールで安く購入できる

DL版は基本的に定価で販売されているけど、旧作は定期的にセールが開催されているのでパッケージ版の中古以上に安く購入することができる。

セール


特にカプコンスクエニセガ、ソニーなどの大手メーカーのDL版ゲームは頻繁にセールを行っていて、30~80%OFFとかなりお得に購入できる機会が多い。この中でもカプコンは旧作を安く価格改定してくれるし、セールも年中やっているようなイメージがある。

その一方でセールを全くしないメーカーやゲームもある。

ちなみに任天堂は殆どDL版ゲームのセールをしない。セールをしても年2回(夏と冬)ぐらいで、割引も最大30%ほどで対象ゲームも限られた数本だったりする。

おそらく任天堂のゲームはセールをしなくても長く売れるという理由と任天堂は昔からゲームを安売りしないので、ゲームの価値を守りたいという方針があるのかもしれない。

個人的には任天堂も発売から数年たったゲームのDL版はもう少し安く売ってくれればいいのにな..と思う。

セールで安く購入できるとユーザーとしては嬉しいけれど、カプコンのようにやりすぎると新作を定価で購入するのが損した気持ちになるし、バランスが難しい。

旧作でも販売メーカーの利益になる

パッケージ版のゲームの旧作は中古で購入されることも多く、その場合はメーカーの利益にならないけれど、DL版は旧作でも売れればしっかりとメーカーの利益になる。

DL版は旧作でもメーカーの利益になる

中古と違って、セールでどんなに安いゲームでも必ず1円以上の利益になるので、メーカーにとってはメリットが大きいと思う。

ユーザーにとっても旧作のゲームでも自分が払ったお金が作ったメーカーに正しく還元されて、それが新たなゲームの開発費になると考えれば悪い話ではないはず。

サービスが終了すると遊べなくなる恐れがある

DL版のゲームはPS Storeやニンテンドーeショップ/マイニンテンドーストアなどの提供元のサービスが終了すると遊べなくなる可能性がある。

正確にいうとゲームを将来的に再DL(ダウンロード)できなくなる可能性があるということ。

ユーザーがゲームをDLできる状態を維持しておくということは、サービス提供元がサーバーを稼働させておく必要がある=コストがかかるので、将来的に再DLが終了してしまうのは仕方がないことかもしれない。(ユーザー視点だと納得がいかない部分があるけど)


DLしたゲームを自分のストレージ(HDDやSSDやSDカード)に保存してとっておけば、遊ぶことはできるだろうけど、ストレージの寿命もあるし、容量が多いゲームもあるので、全ての購入したDL版のゲームを保存しておくのは現実的ではないと思う。

ストレージ



自分が購入したゲームが将来的に遊べなくなるのが嫌だと思う人は、パッケージ版を購入した方が良いのかもしれない。

ちなみに任天堂は既に終了した3DSとWii Uのニンテンドーeショップで購入したDL版のゲームに関しては、将来的には再ダウンロードも終了する予定と表明している。

Q2.購入済みのダウンロードソフトや追加コンテンツの再ダウンロードもできなくなるのですか?

A2.購入済みのダウンロードソフトや追加コンテンツについては、再ダウンロードが可能です。将来的には再ダウンロードのサービスも終了させていただく予定です。
なお、体験版については、一度ダウンロードしたことがある体験版であっても、2023年3月28日(火)午前9時以降はダウンロードできなくなります。
(2023年2月16日更新)



レトロゲームは遊べるものが限られる

PS4/PS5でレトロゲームを遊ぶ方法
・PlayStation Plus プレミアム(月額1,550円)に加入すれば、PS1、PS2、PS3、PSPの一部のゲームを遊ぶことができる(クラシックカタログというサービス)

・PS5ではPS4のゲームを遊ぶことができる(互換性がある)

・PS1とPSPの一部のゲームはDL版が販売されている


Switchでレトロゲームを遊ぶ方法
・Nintendo Switch Online(月額306円)に加入すればFC、SFC、GBの一部ゲームを遊ぶことができる

・Nintendo Switch Online+追加パック(年額4,900円)に加入すればN64、GBA、メガドライブの一部ゲームで遊ぶことができる(こちらでもFC、SFC、GBのゲームは遊ぶことできる)


PS4/PS5はPlayStation Plus プレミアムに加入する、SwitchはNintendo Switch Onlineに加入することでそれぞれ一部のレトロゲームを遊ぶことができる。

この2つはいわゆるサブスクなので、正確にはDL版というよりはサービスに加入している限りは一部のゲームが遊び放題になるというもの。

遊べるゲームのラインナップは本当に極一部なので、昔のゲーム機を持っていて、中古のレトロゲームを購入して遊ぶような人を満足させるレベルには達していないと思う。

もっとも、Switch Onlineのファミコンスーファミニンテンドウ64のラインナップは任天堂の有名タイトルが一通り揃っているから、人によっては十分かもしれない。


サブスクにないレトロゲームを遊びたい場合は、権利を持っているメーカーがPS4/PS5、Switchに移植、リマスター版などを発売してくれるのを待つしかない。マイナーゲームが好きな人にとっては辛い現実...。

移植・リマスターが出てもガッカリすることも


ただし、パッケージ版の中古が高騰しているレトロゲームに関しては移植、リマスター版が発売されれば適正価格で購入できるというメリットもある。



過去にはソニーはゲームアーカイブス、任天堂はVC(バーチャルコンソール)というレトロゲームを当時のままDL版として購入できるという素晴らしいサービスがあった。

過去のゲーム機のレトロゲームのDL版

PS3/PSVitaのゲームアーカイブス ※PS3/PSVitaのStoreでのみ購入できる

ゲームアーカイブス(PS1、PS2、PCエンジンなどのゲームのDL版、計700タイトル以上)
※PS2のゲームはPS3でのみ遊べる
※PS3/PSVitaのStoreではPSPのゲームのDL版も購入することができる

Wii/Wii U/3DSのVC(バーチャルコンソール)※既にサービス終了済

WiiのVC(ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、NINTENDO64、PCエンジン、メガドライブ、 NEOGEO、マスターシステム、MSXのゲームに加え、アーケードゲーム(ゲームセンター用ゲーム)計600タイトル以上)

Wii UのVC(ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、NINTENDO64、ニンテンドーDS、ゲームボーイアドバンス、PCエンジン、MSX 計400タイトル以上)
※Wii UではWiiのゲームのDL版も購入することができた

3DSのVC(ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、ゲームボーイ 計200タイトル以上)
※スーパーファミコンはNewニンテンドー3DS専用

この2つのサービスは対応タイトルが多くて、メジャーなゲームからマイナーな希少価値が高いゲームまで購入することができたので、レトロゲーム好きには満足度が高かったと思う。

でも、任天堂のVCは完全に終了してしまい、ソニーのゲームアーカイブスもPS3とPSVitaという過去のハードから購入できるだけという状況なので、レトロゲームのDL版は需要が限定されて儲からないのが現実なのかもしれない...。

自宅にネットの固定回線が必要

DL版のゲームはネットからデータをダウンロードする必要があるから、自宅にネットの固定回線(光回線などの高速なもの)が必要。

固定回線


最近のゲームは容量が10GBを超えるものも多く、スマホのモバイル回線ではダウンロードするのは現実的ではないと思う。(あっという間に契約しているGを使ってしまうから)

ちなみにSwitchのゲームのダウンロードカードをお店で購入してもネットからダウンロードするのに変わりはないので注意が必要。

もっとも最近のゲームは後からアップデートされるのが当然だから、パッケージ版でゲームを遊んでいても自宅の固定回線は必須なのかもしれない。


疑問に思ったので調べてみたところ、2013年の時点の調査(元記事はこちら)でもネットの固定回線の普及率は93.5%でその大半は高速回線なので、日本ではほとんどの人が問題なくゲームのDL版を自宅でダウンロード可能ということがわかった。

他人と貸し借りしたり譲渡できない

DL版のゲームは購入したアカウントに紐づけされているので、中古として売買できないのと同様に他人と貸し借りしたり、譲渡する(あげる、譲る)こともできない。

DL版はパッケージ版のゲームのように「物」ではなくて「使用する権利」だと考えれば仕方がないことだけど、もう少しユーザーの自由が利くようになって欲しい

ちなみにひとつのアカウントを共有したり、同じゲーム機で遊べばDL版のゲームも他人と共有可能といえるけど、この方法は信頼できる家族や身内としか使えないと思う。

Q.【Switch】購入したダウンロードソフトを、複数の本体で遊ぶことはできますか?
はい、複数の本体で遊ぶことができます。

A.購入したダウンロードソフトは、ニンテンドーアカウントが管理しています。そのニンテンドーアカウントを、各本体のユーザーと連携させてください(連携方法はこちら)。連携した本体で、ニンテンドーアカウントが購入したダウンロードソフトを遊ぶことができます。

引用元:任天堂サポート「 Q&A(よくあるご質問)

ディスクやカードを入れ替えずに複数のゲームを遊べる

パッケージ版と違ってディスクやカードを入れ替えずに複数のゲームを遊べるのもDL版のメリット。(ストレージにゲームをインストールしておく必要はある)

これは複数のゲームを同時進行で交互に遊ぶようなゲーマーな人にとっては超便利!

個人的にはひとつの大作ゲームを集中して遊ぶことが多いPS4/PS5よりも、マリオカートやどうぶつの森とか他のゲームの合間に遊びたいゲームが多いSwitchの方がDL版の入れ替えなしが活きると思った。

Switchゲームカードスロット
Switchのカードの入れ替えは面倒に感じる

DL版のおかげで小規模ゲーム(インディーズ)が発展した

ゲームのDL版が当たり前になったおかげで、大手メーカー以外の小規模ゲーム(インディーズ)が発展したのは大きいと思う。

パッケージ版しかなかった時代は製造コストや流通コストがかるので、お金がないメーカーはゲームを発売するのが難しかったけど、それらのコストがないDL版は小規模なメーカーもゲームを発売することができるようになった。

インディーズゲームは値段も安めで(2,000円以下が多くて、数百円のものもある)、大手が出さないような斬新なものから、懐かしいゲーム風のものまで多種多様なので、ユーザーとしてはゲームに多様性が生まれて面白くなったと思う。

最近では僕も購入して遊んだけど、Switchで大ヒットしたスイカゲーム(たった240円)もインディーズゲームだった。

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DL版はどれぐらい購入されているのか?

PS4/PS5、SwitchのゲームのDL版はどれぐらいの比率で購入させているのか気になったので、調べてみました。


Switchは2023年3月期に販売した全ソフトウェアの38.5%がダウンロード版だったと任天堂が公式に発表しています。

2023年3月期第2四半期決算説明会 資料
引用元:任天堂2023年3月期第2四半期決算説明会 資料


一般層やファミリー層の購入率が高いSwitchでもダウンロード版の比率が38.5%とは個人的には驚きました...。


PS4/PS5はソニーの発表した明確なソースはなかったのですが、ゲーム売上定点観測というサイトの2019年 機種別ダウンロード版販売本数(週刊ファミ通調べ)によると、PS4のダウンロード版購入比率は35.0%になっていました。

「2019年の時点で35.0%だとすると4年後の今はもっと比率が上がっている、PSはDL版に抵抗がないコア層が多い」ということを考えると、2023年現在ではPSのダウンロード版購入比率は50%を超えている可能性もありそうです。

つまり、PSもSwitchもDL版の購入比率がどんどん上がってきていると言えると思います。


さらにDL版のセールを頻繁にしているカプコンは2023年3月期のゲームソフトの販売本数で「デジタル販売(DL版)本数はパッケージ販売本数と比較して約8.5倍多い」というデータを出しています。

どうやら、メーカーやゲームによってはDL版の方が売れている場合もあるみたいです。


僕のパッケージ版とDL版との関わり方

僕のゲームのパッケージ版とDL版との関わり方や購入する基準などをまとめてみました。

・どちらかというとパッケージ版派
・パッケージ版の新品も中古も購入することがある
・比較して値段が安い方を購入する
・DL版はセールで購入することが多い
・最近はゲームの新作を購入することがない
・レトロゲームの中古パッケージ版をよく購入する
・最近のゲームは説明書がないからどちらでも良い

僕は昔からゲームを遊んでいるからどちらかというとパッケージ版派だけど、値段を比較して良いと思う方を購入している。

最近のゲームに関しては紙の説明書が最初から付属しないので、パッケージ版を購入しても結局はDL版と変わらないと感じる


昔のゲーム機をそれなりに持っているので、レトロゲームの中古パッケージ版をよく購入する。

理由は今のハードに移植やリマスターされるのを待つよりは値段がお手頃ならば、当時のものを購入して遊んだほうがいいと思うから。

まとめ

今回は長々とゲームのパッケージ版とDL版について書いてきましたが、どちらが良いか決めるのは非常に難しいと思いました。

ゲームをコレクションするのが好きで、中古で売買したり、資産や物としてゲームを所有したい人、レトロゲームが好きな人はパッケージ版がベスト

新作ゲームを遊ぶのがメインで、便利に快適に利便性が高くゲームを遊びたい人、家に物を増やしたくない人はDL版がベスト

というわけで、以上の結論となりました。

ただ、今後は以下の理由からゲームはDL版が主流になっていくのは避けられないと思います。

DL版が主流になっていくであろう理由

・DL版の購入比率が年々上昇している
・DL版の方がメーカーの収益性が高い
・PS5とXbox Series X/SにはDL版専用モデル(ディスクドライブなし)がある
・各社有料会員サービス(PS PlusやNintendo Switch Online)に力を入れている
・PCではDL版のみのSteamが既に主流

DL版が完全に主流になった後もパッケージ版は残っていくのか、消えてしまうのかはわからないけど、個人的にはゲームソフトという「物」として存在するゲームも好きだから、何かしらの形で残り続けて欲しいなぁ..。


今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!