こんにちは!
ゲオのブラックフライデーセール「480円以下の中古ゲーム、周辺機器が全品100円」が本当にお得なのか考えてみた!
今回の記事をオススメしたい方
- ゲオをよく利用する
- ゲオのセールが気になる
- 中古ゲームに興味がある
昨年(2022年)の11月にゲオ(GEO)で行われていた「ブラックフライデーセール」がネットの一部でかなり盛り上がっていました。
特に注目を集めていたのが「税抜き480円以下の中古ゲーム、周辺機器が全品100円」になるセールだったのですが、個人的に本当にお得なのか...?と疑問を感じていました。
セールが終わってから時間が経っているので、今さらですが、あれこれと考えたり、想像するのが好きなので、「実際に自分がセールで購入したゲームとセールの目玉として扱われていたゲームが本当にお得なのかを分析&検証」してみることにしました。
ゲオのブラックフライデーセールとは?
ゲオは、ゲームやリユーススマホがお得に買えるセール「ゲオのブラックフライデーセール」を11月18日より開催する。期間は11月27日まで。本セールでは、中古ゲームソフト購入時に割引されたり、リユーススマホ・タブレット購入時に値引きされるほか、特定の商品がお得に買えるセールとなっている。ゲームでは、税抜き500円以上の中古ゲームソフト2本購入時に合計金額から500円引きを行ない、税抜き480円以下の中古ゲームソフト・周辺機器は全品100円になる。リユーススマホ・タブレットは、iPhone、Apple Watchに限り通常価格より10%割引を行なう。その他にもmicroSD/SDカードを2点同時購入で100円引きや、ライトニングケーブル2.0mを2点同時購入で200円引きを実施する。
引用元:インプレス GAME Watch
ゲオのブラックフライデーセールとは、ゲオの2022年11月18日~27日まで開催されていた中古ゲームやスマホやその他商品がお得に購入できるセールのことです。
さらにブラックフライデーって何?と思ったので、調べてみると...
ブラックフライデー(英語: Black Friday)とは、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日のことである。小売店などで大規模な安売りが実施される。「ブラックフライデー (買い物)」『ウィキペディア フリー百科事典日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)アクセス日時:2023年3月11日 16:58(日本時間)
なるほど!元はアメリカの感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日を表す言葉だったんですね。
日本では最近まで聞き慣れない言葉でしたが、ここ数年は日本でも定番のセールの名前として浸透してきた気がします。
税抜き480円以下の中古ゲーム、周辺機器が全品100円とは?
ゲオのブラックフライデーセールの時に行われた企画のひとつで、税抜き480円以下の中古ゲームと中古ゲーム周辺機器が全品100円になるというスペシャルなセールの事です。
対象機種は限定されていませんが、SwitchとPS5の中古ゲームは実質480円の価格のものがほぼ存在しないので、ゲオの取り扱いゲームの中では「PS4、PS3、PSVita、wiiU、wii、3DS、DS」の中古ゲームと周辺機器が対象でした。
周辺機器に関しては一部Switchのものも480円以下であったそうです。
ちなみにゲオでは2021年に「PSP、PS2、PS1、GBA、GC、Xbox全シリーズ」の中古ゲームの取り扱いは終了(参考サイト)していて、ファミコンやスーファミなどのレトロゲームの取り扱いもありません。
ブラックフライデーセール中にゲオに行ってみた
僕が実際に去年11月のブラックフライデーセール中にゲオの店舗に行った時の状況をまとめてみました。
YoutubeやTwitterなどを見ると、複数店舗をはしごしたという人も珍しくないみたいですが、僕は同じ1店舗に2回行きました。
僕が行った店舗の状況
僕が行ったゲオの店舗はSwitchとPS4の新品・中古ゲームの取り扱いが多くて、wiiU、wii、3DS、DSの中古ゲームは一応あるという程度(10本とか)の在庫数しかありませんでした。
というわけで、480円以下100円の対象となる中古ゲームはPS4、PS3、PSVitaの中から探すことになりました。
1回目のセールの前半に行った時は、PS4のゲーム目当だったのですが、その時点で480円以下の在庫が全て消えていたので、ガッカリして帰りました。
2回目はセール最終日に行ったのですが、視点を変えて「PS3とPSVitaのゲームも見てみるか」と探してみたら、PS3のゲームで欲しいのものが3本あったので購入しました。
480円以下100円で購入したゲーム
僕が購入した3本のPS3のゲームの「元の値段、ゲーム内容の紹介、ブックオフオンラインでの中古価格、ゲームとしての価値」を書いてみました。
デビルメイクライ4
1本目は「デビルメイクライ4」で、値札の値段は税抜き430円(税込み473円)でした。
スタイリッシュアクションでお馴染みのデビルメイクライシリーズ4作目で、初のHD画質のデビルメイクライ。銃と剣を使ってコンボを繰り出すのが特徴で雑魚敵を蹴散らすのが爽快だけど、ボスは強めでトライ&エラーを繰り返してやっと倒すようなバランスになっています。4はダンテではない別の主人公からゲームが始まるのが特徴。
ステージの仕掛けがわかりにくくて、次にどこに進めばいいのか迷うことがあるのがシリーズ通しての欠点。
ブックオフオンラインでは中古価格297円になっていて、他のネットショップでは送料込みで250円ほどで購入できる場合もあり。5~6年前はブックオフ店舗で110円になっていたこともありました。
引用元:ブックオフオンライン |
PS4/Xbox
one/Steamでスペシャルエディションという、追加要素、追加キャラ、画質アップ、日本語音声追加の完全版が出ているので、安く購入して遊ぶ以外はあまりこの無印4の価値はないと思います。
モンスターハンターポータブル 3rd HD Ver.
2本目は「モンスターハンターポータブル 3rd HD
Ver.」で、値札の値段は税抜き480円(税込み528円)でした。
大ヒット作、モンハンシリーズのPSP版モンハン3rdをHDリマスターしたもの。ゲーム内容はPSP版と同じだけど、HD化されたことで、画質が大幅アップ&テレビの大画面で遊べるのですごく見やすくなりました。さらにPS3のデュアルショック3が使えるので、操作性も改善されていて超快適です。
僕はモンハンポータブルシリーズは苦手だったのですが、HD版でここまで快適になっていると、もう1回遊んでみようかな?という気になります。
こちらもブックオフオンラインでは中古価格297円になっていて、他のネットショップでも送料込みで250円ほどで購入できる場合もあります。
引用元:ブックオフオンライン |
現状モンハンポータブル3rdをHDで遊べる唯一の存在となっているので、価値はそれなりにあると思いますが、40万本以上売れているせいか中古価格は安いです。
みんなのGOLF6
3本目は「みんなのGOLF6」で、値札の値段は税抜き480円(税込み528円)でした。
PS1から続く定番ゴルフゲームのみんなのGOLFシリーズの6作目。先行で発売されたPSVita版を調整して、フルHD画質にしたものです。
みんゴルシリーズをひさびさに遊びましたが、ショット方式(ショットを打つ時の操作法)の変更に戸惑ったものの、過去作同様に遊びやすさとゴルフの楽しさが感じられる出来でした。ただ、やり込むと理不尽な難易度の高さを感じるらしく、ゲームの評価は良くないです。
ブックオフオンラインでの中古価格は528円となっていて、ゲオの価格と全く一緒でした。他のネットショップなどでも500円ぐらいが相場みたいです。
引用元:ブックオフオンライン |
PSVita版もあるものの、テレビの大画面でフルHD画質で遊べる唯一のみんなのGOLF6なので、そういった意味では価値はありますが、中古価格は安いです。
購入したゲームがどれぐらいお得だったか検証
僕が購入した3本のゲームがどれぐらいお得だったのか検証してみます。
購入した時のレシートはこちらです。
割引なし
430円(デビルメイクライ4)+480円(モンハン3rdHD)+480円(みんなのGOLF6)=1,390円(税込み1,529円)
割引あり
430円(デビルメイクライ4)+100円(モンハン3rdHD)+100円(みんなのGOLF6)=300円(税込み330円)
お得になった金額
1,529円-330円=1,199円
今回の480円以下100円セールの割引なしで購入した場合は合計1,529円だったものが、割引ありで購入すると合計330円になるので、なんと1,199円もお得になっています。
これはスゴイ!
ただし、冷静になって考えてみると、3本ともゲオ以外のお店やネットの相場を見ても安値で安定しているゲームなので「今、購入する必要があるのか?」「価値があるものを安く購入できたのか?」という視点で見ると、必ずしもお得とは言えない気がします...。
いつでも安値で購入できるのならば、セールのタイミングで購入する意味がないですからね。
480円以下100円セールの目玉ゲームを見てみる
僕が購入したゲームだけでは、480円以下100円セールを分析するには物足りないので、ゲオの公式サイトでセールの目玉として取り上げられていたゲームを見てみます。
480円以下100円の目玉ゲーム
ファイナルファンタジー15
ペルソナ5
モンスターハンターワールド
グランツーリスモスポーツ(オンライン専用)
デスティニーコンプリートコレクション(オンライン専用)
以上がゲオの公式サイトで480円以下100円セールの目玉タイトルとして取り上げられていたゲームです。全てPS4のゲームで、いずれもゲオでは中古価格480円(税込み528円)となっていたものです。
こちらもブックオフオンラインの中古価格と比較しています。
まずはファイナルファンタジー15(以下FF15)です。ブックオフオンラインでもゲオと同じ税込み528円でした。
FF15は100万本以上売れたゲームということもあって、どこでも中古1,000円以下で購入できます。ブックオフの店舗では297円で見かけたこともあります。
次にペルソナ5です。こちらもゲオと同じ税込み528円でした。
ペルソナ5はザ・ロイヤルという追加要素が沢山入った完全版が出ているので、この無印の中古価格は暴落していて、どこでも500円ほどで購入できます。
最後にモンスターハンターワールドです。こちらはブックオフオンラインの方が税込み297円と安かったです。
こちらはPS4で一番売れたゲーム(約200万本)というのと、DLC入りのアイスボーン
マスターエディションといういわゆる完全版が出ているので、無印はどこでも300円ほどで購入できます。
なお、グランツーリスモスポーツとデスティニーコンプリートコレクションに関しては、オンライン専用なので、今回は除外します。
目玉になっていたゲームと僕が購入したゲームの特徴を併せて見ていくと「ある程度売れたゲーム、シリーズ物のゲーム、完全版が出ているゲームの無印、オンライン専用のゲーム」など、480円以下100円の対象ゲームの一定の法則がわかってきました。
480円以下100円のセールについて考えてみた
480円以下100円のセールについて、消費者(購入者)側とゲオ側の2つの視点で考えてみました。
消費者側の視点で考えてみた
消費者側で考える
- 最安値なので安くてお得
- すぐに購入する必要があるかは疑問
- 価値があるゲームは少ない
- 周辺機器はお得だった
- ゲームを集める人には嬉しい
- いらないゲームを購入する恐れあり
今回のセール対象の480円以下のゲームは他でも200円~1,000円はするので、それがジャンクでもないのに110円(税込み)で購入出来てしまうのは、かなり安くてお得です。これは間違いないです。
ただし、他でも安定して安値のゲームが大半なので、冷静に考えると今すぐにこのセールで購入する必要があるかは疑問です。いつでも安値のゲームならば、必要な時に購入すればいいという考え方もできます。
480円以下のゲームは値段的な価値もそうですが、ゲームとしての価値もあまりないものが多い印象です。旬を過ぎた大作ゲーム、完全版の出ているゲームの無印、シリーズ物の旧作ばかりですからね...。もっとも、そんなゲームの中から自分にとって価値のあるゲームを探したり、ゲオだけで安値の価値があるゲームを探すのは楽しいですけどね!
ちなみにゲームの周辺機器に関しては、相場以上の価値があるものが110円で買えたらしいです。
色んなゲームを110円で購入出来てしまうので、ゲームを集めていたり、とにかくゲームを沢山買うのが好き!という人には今回のセールは嬉しくてたまらないと思います。
僕もゲーム集めたり、買うのが好きな面があるので、気持ちはわかります(笑)
このセールの怖い面は沢山ゲームを購入すればするほど、お得感が増して気持ち良くなってしまうことだと思います。セール中に複数のゲオをはしごして、大量のゲームを購入した人はお得になったということに取りつかれた結果なのかもしれないですね。
お得になることを目的としてしまうと、いらないゲームを購入する恐れがあるので注意です。
ゲオ側の視点で考えてみた
ゲオ側の視点
- 損失は少ない
- 客寄せと話題作り
- 480円以下の中古ゲームは不良在庫
単純に考えば480円以下のゲームを100円で販売すると、損失が大きいのでは?と思いますが、ゲオの買取で480円以下のゲームの買取価格を見ると「最高買取価格50円」となっているので、100円で販売しても意外と損失は少ないのかもしれません。
引用元:ゲオの買取 |
もちろん、全部の480円以下のゲームが安く買取したものとは限らないし、動作確認やパッケージに入れるコストなどを考えたら、ゲオとしては割に合わないとは思いますが。
ゲオはこのセールを客寄せや話題作りのために行っている面が大きい気がします。
実際に480円以下のゲームが100円になるというのはインパクトが大きいので、SNSやYouTubeでも一部で話題になって盛り上がって、普段ゲオの店舗に行かない人も集客できたのではないかと思います。
そしてお店に来れば「せっかくだからセール以外にも一通り見ていくか」となるのが人間なので、他の物のついで買いも期待できるというわけです。
ゲオにとっては480円以下のゲームは「売れない(動かない)、値上がりの見込み無し、利益も少ない商品」なので、ある意味で処分したい不良在庫なのかもしれないです。
売れなくて利益も少ない在庫が大量にあると管理コストだけがかかり続けるので「セールという機会を作って、売れるうちに売る」という株の損切りみたいな考え方の可能性もありそうです。
ゲオはPS2などの新しめのレトロゲームの取り扱いを止めたり、最近では中古音楽CDの取り扱いも止めているので、あまり売れず在庫だけを抱えてしまうものに対する見方がシビアな気がします。
まとめ
ゲオのブラックフライデーセールの480円以下の中古ゲーム100円は、たしかに安くてお得だけど、対象ゲームは他でも安値のものが大半なので、今購入する必要があるのかを冷静に考えるといいのかもしれませんね。
セールの雰囲気に呑まれずに自分にとって価値があるゲームだけを購入するのが理想ではないでしょうか?
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!