こんにちは!
中古のPS1ゲームを買ったら、記録面が銀色だった!
今回の記事をオススメしたい方
- PS1の中古ゲームをよく購入する
- PS1のゲームの記録面について知りたい
- PS1の中古ゲームを買ったら記録面が銀色だった
先日、ネット通販で中古のPS1ゲーム、ファイナルファンタジー9(以下FF9)のアルティメットヒッツ版を購入したところ、ディスクの記録面が銀色でした。
あれ?PS1のゲームディスクの記録面の色って黒だったはずだけど...。でもコピー品や海賊版ということもないだろうし、不思議だ。しかもネットでもあまり情報が出てこない。
というわけで、今回は「PS1のゲームディスクの記録面が銀色のものが存在することについての調査と検証」をしています。
ちなみにPS1とは最新のゲーム機であるPS5の初代で1994年にSCE(現SIE)が発売したゲーム機のことで、今回はそのゲームソフトのディスク(CD-ROM)のお話です。
記録面が銀色のFF9(アルティメットヒッツ版)
僕が購入した記録面が銀色のFF9(アルティメットヒッツ版)を写真で見ていきます。
アルティメットヒッツ(ULTIMATE HITS)は、スクウェア・エニックスが過去に発売したゲームソフトを低価格で再発売する廉価版シリーズである。同社の廉価版としては他に「レジェンダリーヒッツ」シリーズがある。「アルティメットヒッツ」『ウィキペディア フリー百科事典日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)アクセス日時:2022年8月23日 23:50(日本時間)
ちなみにアルティメットヒッツとは、ドラクエやFFで有名なスクウェア・エニックスのゲームのベスト版(廉価版)のブランド名です。
最初にFF9のディスクケースの正面です。いわゆるジャケットと言われる部分で、アルティメットヒッツの特徴として外側が黒帯で覆われているデザインです。
ケースを開けるとディスク1(FF9はディスク4枚組)と説明書が出てきます。
ディスク1を裏返して記録面を表にしてみると、音楽CDと同じような銀色です。PS1に馴染みのある人ならPS1のディスク=黒なので違和感ありますよね。
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2000年7月7日に発売のオリジナル版のFF9も持っていたので、比較にそちらも見てみます。(アルティメットヒッツ版は2006年7月20日発売です)
ディスクケースの正面のジャケットは黒帯がないのでよりシンプルです。発売当時にかなり遊んだのでかなり年季が入っています。この当時は「SQUARESOFT」表記でした。
ディスクケースを開けると同じくディスク1と説明書が出てきます。ケースの色が違う以外はアルティメットヒッツ版と何も変わらない見た目。
同じくディスク1を拡大して見てみます。ディスクの真ん中が黒なのが先ほどのアルティメットヒッツ版との違いです。
同じくディスク1を裏返して記録面を表にしてみると、ああ...懐かしい吸い込まれるような黒。PS1に馴染みがある人にはこちらがスタンダードですよね。
PS1ゲームの記録面は黒
昔からPS1ゲームの記録面がなぜ黒なのか、謎だったので調べてみました。
黒い記録面PS規格のCD-ROMは一般的な音楽CDやCD-ROMメディアとは異なり、記録面の樹脂が黒く着色されていることが特徴である[注釈 10]。この黒い樹脂の光学的な特性自体は通常の音楽CDやCD-ROMメディアと相違ないものであり、例えばBGMをCD音源として収録しているタイトルのディスクならば、楽曲収録トラックを通常のCDプレーヤーでも再生することが可能である。開発時には通常のCD-ROMのままでCDマットを付ける事が検討されていたが、久夛良木のコストカット路線により、CDマットをやめ、記録面の色を変えるという方向に落ち付いた[88]。記録面を黒いものとする導入当初の目的は、正規流通商品と海賊版や偽造品を容易に見分けられるようにするためとされていた。「PlayStation (ゲーム機)」『ウィキペディア フリー百科事典日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)アクセス日時:2022年8月25日 1:12(日本時間)
なるほど、PS1ゲームの記録面が黒なのは正規流通品商品と海賊版や偽造品を見分けるためだったのですね。
僕は今までPS1本体は記録面が黒のディスクでないとゲームとして認識しない仕様だと思っていました。なんだ...そんな高度な技術ではなかったのか。
ということは、今回のFF9(アルティメットヒッツ版)のような銀色のディスクでも見た目が違うだけでゲームをするのに支障がないということです。
コピー品や海賊版でない理由
PS1ゲームの大半は記録面が黒なのに一部だけ銀色のものが存在すると、怪しいと感じてしまうと思うので、ここでは銀色ディスクでもコピー品や海賊版でない理由を挙げています。
コピー品や海賊版でない理由
- ネットのお店で購入したから
- PS1本体でゲームが遊べたから
- 過去に銀色のPS1ゲームを新品購入したから
今回のFF9アルティメットヒッツ版はネットのお店で購入しています。メルカリなどのフリマサイトを利用した個人間取引と違って、さすがにちゃんとしたお店が中古でもコピー品や海賊版を扱っているとは考えにくいです。
FF9アルティメットヒッツ版を僕の家にあるPS1本体で起動してみたところ、黒色のディスクと変わらずにゲームが始まって遊ぶことができました。PS1本体でコピー品や海賊版の起動するには改造や特殊な手順が必要なようなので、普通にゲームが遊べるのが正規品である証明になります。
実は僕は過去に新品で記録面が銀色のPS1ゲームを購入したことがあります。こちらも記録面が銀色のPS1ゲームが正規品として流通していたという強い証拠です。
アルティメットヒッツのゲームは銀色?
「もしかしてアルティメットヒッツのゲームは全て銀色なのでは?」という疑問が湧いたので、僕が持っている他のアルティメットヒッツのゲームを見てみました。
最初に「ファイナルファンタジー7インターナショナル(2006年7月20日発売)」を見てみます。こちらは最近中古で購入したものです。
結果は...ディスクの真ん中を見ればわかりますが、黒でした。
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続いて「ヴァルキリープロファイル(2006年7月20日発売)」です。こちらも数年ほど前に中古で購入したものです。
こちらの結果は...やっぱり黒でした。
最後に「ドラゴンクエスト7(2006年7月20日発売)」を見てみます。
さて結果は...こちらは銀色でした!実はこれが過去に新品購入した記録面が銀色のPS1ゲームです。
ドラクエ7のアルティメットヒッツ版はビックカメラの店舗で購入していたので「ビックカメラ.comで履歴が見れて、購入日がわかるのでは?」と思ったので調べてみました。
おお、ありました!どうやら2012年9月27日に購入していたようです。
さらに僕が持っているゲームだけだと根拠が弱いので、メルカリで出品されているアルティメットヒッツの商品画像を調べてみることにしました。最近はディスクの傷を確認するために記録面の画像も載せていることが多いので助かりました。
メルカリで確認できた銀色のアルティメットヒッツのゲーム
ドラゴンクエスト7
ドラゴンクエスト4
ヴァルキリープロファイル
聖剣伝説レジェンドオブマナ
ファイナルファンタジー8
僕が持っているアルティメットヒッツとメルカリで出品されている商品の画像を見たところ、アルティメットヒッツには黒と銀色のディスクが混在していて、必ずしも記録面が銀色ではないということがわかりました。
他のゲームについても調べてみた
スクウェア・エニックスのアルティメットヒッツ以外にもPS1の記録面が銀色のゲームがあるのか気になったので調べてみました。
実況パワフルプロ野球プレミアム版(2003年1月23日発売)
最初は僕が持っているPS1ゲームの中で発売時期が一番後期になる「実況パワフルプロ野球プレミアム版を見てみます。
このゲームは2003年1月23日発売なので、PS1の廉価版を除くオリジナルタイトルの中ではかなり後期に発売されたものです。(最後のオリジナルタイトルの発売は2004年)
ディスクの記録面を見てみると...黒でした。
メタルギア20th メタルギアソリッド(2007年7月26日発売)
次に「PS1ゲームの廉価版を含めた最後の発売タイトルのディスクの記録面を見てみたい!」と思ってネットを調べてみたのですが、廉価版を含めたPS1ゲームのデータベースが見つからない...。
困っていたところで、ふと思いつきました。
ブックオフオンラインには在庫の有無を含めて登録されている中古ゲームのデータベースがあるのでそれを活用できないだろうか?
発売日順に並び変える
- ブックオフオンラインにアクセス
- ゲームのカテゴリに移動する
- 「ジャンルでさがす」でプレイステーションをクリック
- 絞り込みの在庫状況をクリックして「すべての検索結果」を選択する
- 並び替えの発売日をクリックして「発売日が新しい」を選択する
※PCでアクセスした場合の手順です。スマホでは手順が異なるのでご注意ください。
ブックオフオンラインでこれらの手順を行うと、廉価版を含むPS1ゲームタイトルを発売日が新しい順に並べて見ることができました。(こちらから見ることができます)
どうやら「メタルギア20th メタルギアソリッド」というタイトルが廉価版を含むPSゲームで最後に発売されたタイトルということがわかりました。
メタルギア20周年の記念で発売されたタイトルのようです。メタルギアソリッドはやったことがあるけど、存在を全く知らなかった。
引用元:ブックオフオンライン |
また例のごとくメルカリでディスクの記録面の写真付きで出品されている商品を探してみると...ディスクの記録面は黒でした。
この結果から2007年の時点では、まだ記録面が黒のPS1ゲームが生産されていたようです。
メルカリで探してみた
アルティメットヒッツ以外にも「スクウェア・エニックスのPS1ゲームは銀色ディスクの可能性があるのでは?」と思ったので、メルカリで探してみました。
すると...予想が当たって「ドラゴンクエストモンスターズ1・2」の銀色ディスクのものを発見しました!
たしかこのゲームは5年ぐらい前までAmazonなどで新品が買えたのを覚えています。
アルティメットヒッツ以外でも2010年以降に再生産されたゲームは銀色ディスクの可能性がありそうですね。
Twitterで調べてみた
あまりにもPS1ゲームの銀色ディスクの情報が少ないので、Twitterでも情報収集をしてみました。
その結果「ps1 銀色」で検索すると、銀色ディスクのゲームの画像といくつかの情報を見つけることができました。
Twitterの画像で銀色ディスクが確認できたゲーム
ファイナルファンタジーコレクション
モンスターファーム2 PlayStation the Best
しかも後でメルカリで探してみたところ、モンスターファーム2のベスト版は、なぜか銀色ディスクの出品が多かったです。謎だ...。
でもこれでスクウェア・エニックスのゲーム以外でも銀色ディスクのPS1ゲームがあることが証明できました!
Twitterで見つけた情報・PS1ゲームは後期に生産されたものは、ディスクが銀色のものが存在する・BIOHAZARD 15th Anniversary BOXに入っているPS1ゲームはディスクが銀色・2015年発売のマリリン・マンソンのアルバムでPS1の黒ディスクが採用されているから、生産設備がなくなったわけではない?
引用元:Twitter「ps1 銀色」の検索結果より一部抜粋
2011年発売の「BIOHAZARD 15th Anniversary BOX」という商品に入っているPS1のバイオハザード1~3のディスクの記録面が銀色だという情報がありました。やっぱり2010年以降に生産されたPS1ゲームは銀色ディスクなのかな?
さらに海外アーティストのマリリン・マンソンの2015年発売のアルバムのCDがPS1の黒色ディスクが使われているという面白い情報がありました。(詳細はこちら)PS1ゲームが銀色ディスクで生産されるようになったのは生産設備がなくなったせいではないのかも?
検証結果&仮説
ここでPS1の銀色のディスクについてわかったことを整理して、その事実から予測できる仮説を立ててみます。
検証結果
- 記録面が銀色でもコピー品や海賊版ではない
- 記録面が銀色でもPS1のゲームとして起動する
- アルティメットヒッツのゲームは黒と銀色が混在している
- スクエニ発売以外のゲームにも銀色ディスクはある
- 2007年発売の最後のPS1タイトルは黒ディスク
- 僕が2012年に購入したアルティメットヒッツは銀色ディスク
- 2015年発売の音楽CDにはPS1の黒ディスクが使われている
記録面が銀色でも正規品
記録面が銀色のディスクでもPS1で普通にゲームが起動できるので、コピー品や海賊版ではないです。僕が実際に店舗で新品の銀色ディスクのPS1ゲーム(ドラクエ7のアルティメットヒッツ版)を購入しているのも正規品である証明になります。
銀色ディスクのPS1ゲームが出回った時期は?
銀色ディスクのPS1ゲームが出回った時期は、2007年発売の最後のPS1タイトル(メタルギアソリッド 20th版)が黒であること、スクエニのアルティメットヒッツ(2006年発売)に黒と銀色のディスクが混在している、僕が新品で銀色ディスク(ドラクエ7)のゲームを購入したのは2012年、この3つを事実を合わせて考えると、2008年以降で2010年代に生産されたPS1ゲームは銀色ディスクだと思われます。
アルティメットヒッツも初回版は黒で、2008年以降のある時期からは銀色ディスクで生産されるようになったと予測できます。
銀色ディスクはアルティメットヒッツだけではない
最初、銀色ディスクのPS1ゲームはアルティメットヒッツシリーズだけ?と思いましたが、他のスクエニのゲーム(ファイナルファンタジーコレクションなど)やモンスターファーム2のベスト版も銀色ディスクのものがあると確認できたので、2010年以降に生産された(新品で購入できた)PS1ゲームは銀色ディスクの可能性がありそうです。
ただし、僕の記憶では最近までAmazonなどで新品で購入できたPS1ゲームの大半はアルティメットヒッツシリーズだった気がするので、それ以外の銀色ディスクのゲームがどれだけ存在するかは不明です。見つけたら超レアかも。
なぜ、黒のディスクは生産されなくなったのか?
なぜ、黒のディスクは生産されなくなったのかを考えると、Twitterでもあったように「生産設備がなくなったから」が有力だと思われますが、2015年に海外アーティストのアルバムでPS1の黒ディスクが採用されているので、その説はなさそうです。
黒のディスクは何らかの方法で着色して黒にしているらしいので、普通のCDよりコストがかかりそう。もしかしてコストカットで使われなくなったとか?
それとも日本国内には生産設備がなくなったから、という可能性もある?
まとめ
中古のPS1ゲームを購入して、記録面が銀色ディスクだったことから始まって色々と調べたら、かなりマニアックな記事になってしまいました(笑)
PS1の銀色ディスクに出会いたかったら、スクエニのアルティメットヒッツを購入してみるのが一番確率が高いと思います。さらにメルカリなどのフリマサイトでディスクの写真を確認して購入すれば確実です。
僕も今後、中古のアルティメットヒッツを数百円で見つけたら購入してみようと思います。
もし意外なPS1ゲームの銀色ディスクを持っているという方がいたら「こんなのあったよ!」とTwitterにでも連絡をいただければ嬉しいです。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!