こんにちは!
富士通のノートパソコンのACアダプタ(FMV-AC332)を中古で購入してみた!
今回の記事をオススメしたい方
- ノートパソコンのACアダプタが壊れて困っている
- ノートパソコンのACアダプタの新品と中古の価格差が知りたい
僕の自宅には中古で買ったACアダプタのないノートパソコンがあります。
幸い僕のメインパソコンと同じACアダプタが使える機種だったので、それを借りれば電源を入れて使うことはできますが、やっぱりに専用に使うACアダプタがないと不便です。
そして、ACアダプタがないと、中古で売却したり、人に譲渡する時にも困る...。
でも、ノートパソコンのACアダプタって新品で買うと高い!と思って、何気なく中古を見ていたら、僕の持っている機種が使えるものは安い...。よし!購入してみよう。
というわけで、今回は「富士通のノートパソコンのACアダプタ(FMV-AC332)を中古で購入した話とノートパソコンのACアダプタの新品価格を調べてみた話」を書いています。
ACアダプタがないノートパソコン
僕の持っているACアダプタのないノートパソコンは富士通の「LIFEBOOK AH47/H」という機種です。
2012年夏発売の10年以上前の機種ですが、インテルの第3世代Core i7-3612QM(4コア8スレッド)という良いCPUを積んでいるので、今でもそこそこ使える性能はあると思います。
裏面の型番が書いてあるシールを見てみると「ACアダプタ:FMV-AC332A」とあるので、こちらの型番のACアダプタに対応しているようです。
ちなみにメインパソコンのACアダプタも「FMV-AC332A」でした。
FMV-AC332Aを新品で購入するとおいくら?
中古のノートパソコンに使うACアダプタなので、最初から僕は新品で「FMV-AC332A」を買うつもりはないですが、興味が湧いたので新品価格も調べてみました。
最初にヨドバシ.comで見てみました。
結果は10,780円(ポイント10%還元)でした。
引用元:ヨドバシ.com |
さらに富士通 WEB MARTという富士通公式の直販サイトを見てみました。
こちらもヨドバシ.comと同じ10,780円でした。つまりFMV-AC332Aの定価は10,780円ということでしょうか。
引用元:富士通 WEB MART |
とりあえず、今でもFMV-AC332Aは新品で買えるということがわかりましたが、値段が10,000円越えとは正直高すぎですね。この値段では簡単に買う気がしない。
15年ほど前にNECのノートパソコンのACアダプタが断線して使えなくなったので、泣く泣く新品のACアダプタを10,000円ほどで購入したことがあるのですが、その頃と変わってないんですね...。
他メーカーのACアダプタの価格も調べてみた
富士通の以外のパソコンメーカーのACアダプタの値段も高いのだろうか?と疑問に思ったので、主要パソコンメーカーの直販サイトでのACアダプタの販売価格を調べてみました。
こちらのデータは各メーカー直販サイトで販売されているACアダプタの価格(最高価格と最低価格の2種類)を調べたものなので、あくまで目安です。
一番安いACアダプタはLenovoの2,490円で一番高いACアダプタはDellの37,070円でした。
一番高いDellのACアダプタはゲーミングノートのものなので特別だとしても、メーカーごとの価格の幅が大きいのが興味深いです。
Dell、Lenovo、HP、ASUSなどの海外メーカーは安価な傾向があって、NEC、富士通、Dynabook(元東芝)、Panasonicなどの国内メーカーが高価な傾向があるのも面白い。
全体的に見ると、富士通以外のメーカーのACアダプタも単品で購入すると高価だということがわかりました。あまり消費者視点だと嬉しくないですね。
なぜノートパソコンのACアダプタは高いのか?
ここでなぜノートパソコンのACアダプタは高いのか?について考えてみます。
なぜACアダプタは高いのか?
- 安全性を重視して作られているから
- 専用品だから
- 需要が少ないから
まず、ACアダプタは電源としてコンセントに繋ぐものなので、安全性を考えた設計や作りになっているのでコストがかかるのかな?と想像します。
そして、メーカー製ノートパソコンの専用品として作られているというのも高価になっている原因だと思います。専用品というのは汎用品や互換品と違って、競合商品が不在でメーカーが売りたい価格を設定する傾向があるからです。(だからメーカによって価格に幅がある)
おそらくゲーム機の純正コントローラーが高いのも同じ理由だと思います。
ノートパソコンには必ずACアダプタが1個付属しているので、ほとんどの人はそのアダプタを使うだけで済んでしまい、単品のACアダプタの需要が少ないのでは?と思います。
需要が少ない=あまり製造しない=だから高価というのが成り立ちます。
もちろんノートパソコンを長時間使えば、それだけACアダプタも断線などの故障リスクは上がりますが、アダプタが壊れるほど長時間使う人がそもそも少数派の気がします。(個人用では)
とはいってもACアダプタは壊れる時は壊れますけどね(笑)
FMV-AC332Aを中古で購入してみた
前置きが長くなりましたが、新品は高い!でも、中古ならば安く購入できるということに気づいたので、FMV-AC332Aを中古で購入してみました。
僕が購入したのは楽天市場の「PC-ヒラク」というネットショップで、決め手は以下の通りでした。
PC-ヒラクで購入した決め手
・送料込みで800円と最安値
・楽天ポイントを使いたかったから
・配送方法がヤマト運輸(すぐ届く)
注文した中古のアダプタは注文した翌日に届きました。ネコポスだったのでポスト投函で受取も楽です。宅急便以外でも届くのが速いので配達業者がヤマト運輸だと嬉しい!
箱を開けてみると、アダプタと領収書がビニールに包まれていました。箱が頑丈なので保護材はなくても大丈夫な感じなのかな?
中身を確認してみると、アダプタ本体だけではなくて、メガネケーブルも付属していたので(新品ならセットだろうけど)すぐに使えて一安心です。
中古なのでアダプタ本体に使用感はあるものの、ACアダプタ側の配線の付け根やプラグやプラグ近くの配線にダメージが少ないので良品と言えると思います。
アダプタをよく見ていたら、ある事に気づきました。
あれ?このアダプタは「FMV-AC332A」じゃなくて「FMV-AC332」だった...。
購入したネットショップの商品ページをもう一度よく見てみたら、納得しました。
「【中古】優良品 FMV-AC332 FMV-AC332A FMV-329~」とあるので、この3つの型番のアダプタのどれかが届くという意味なのかもしれません。
引用元:PC-ヒラク商品ページ |
さらにネットを調べてみると、FMV-AC332 FMV-AC332A
FMV-329の3つのアダプタはネットショップなどで同列に扱われているので、互換性があるようです。
つまり、3つのうちのどの型番のアダプタが届いても、それぞれが対応しているノートパソコンでは問題なく使えるということなんでしょうね。
FMV-AC332AとFMV-AC332を比較してみた
FMV-AC332AとFMV-AC332は本当に互換性があるのか?と疑問に思ったので、2つのアダプタの仕様を比較してみます。
確認するポイント
・入力電圧(INPUT)
・出力電圧(OUTPUT)
・プラグの形状
・プラグの極性
参考サイト
株式会社アーネット「汎用ACアダプタとして購入いただく際、特に注意すべき点」
モノタロウ「ACアダプタの選び方」
ユニファイブ「ACアダプタのラベル表示の見方と意味」
東京電力「V(ボルト)やA(アンペア)、W(ワット)って?」
以上の4つのポイントが一致していれば、互換性がある/ほぼ同一の仕様であると言えるので、問題なく使えるようです。
最初に「入力電圧(INPUT)」です。両方とも100-240V~1.5A 50-60Hzなので一致しています。
こちらの表記の意味は入力電圧AC100~240V(ボルト:電圧の大きさ)のコンセントに対応していて、最大1.5A(アンペア:電流の流れる量)を使う(入力する)ことができる。
そして電源周波数50-60Hz(東日本は50Hz、西日本は60Hz)に対応していることを表しています。
日本の一般的なコンセントはAC100Vで電源周波数は50Hzか60Hzのどちらかなので、このアダプタは日本国内で問題なく使えるということもわかります。
次に「出力電圧(OUTPUT)」です。両方とも19V 3.42Aなので、こちらも一致しています。
こちらの表記の意味は出力定格DC19V(ボルト:電圧の大きさ)の強さの電気を最大3.42A(アンペア:電気の流れる量)分使う(出力する)ことができる、となっています。
ちなみにV(ボルト:電圧の大きさ)は必ず接続する機器の対応Vと一致する必要があって、A(アンペア:電気の流れる量)は接続する機器と同じかそれ以上のAである必要があるようです。守らないと故障や事故に繋がる可能性があるのでご注意ください。
今回購入したアダプタを使う富士通のノートパソコン「AH47/H」の対応VとAは「DC19V 3.42A」となっているので、アダプタのものと完全に一致しています。
続いて「プラグの形状」です。両方とも全く同じ形状なので、互換性があって、物理的に同じ機器に接続できると言えます。
ちなみにプラグはノートパソコンなどの機器と接続する部分のことで、ACアダプタのプラグが機器の接続端子と合わなければ、入力・出力電圧が合っていても物理的に接続して使うことができません。
最後に「プラグの極性」です。両方ともにセンタープラスなので、こちらも一致しています。さらに接続する機器の富士通のノートパソコン「AH47/H」の極性もセンタープラスです。
ACアダプタのプラグにはプラスとマイナスの2種類の極性があって、センタープラスはプラグの内径がプラス、プラグの外径がマイナスになっていることを意味しています。(プラグの内径がマイナス、プラグの外径がプラスだとセンターマイナス)
ACアダプタのプラグと機器の極性が一致していない場合(たとえばアダプタはセンターマイナスで機器はセンタープラスなど)は機器の故障に繋がるので、ご注意ください。
細かく調べた結果、FMV-AC332AとFMV-AC332は「入力電圧(INPUT)、出力電圧(OUTPUT)、プラグの形状、プラグの極性」の4つが完全に一致していて、同じ富士通の純正品なので、ほぼ同等品で互換性があると言えると思います。
ACアダプタを購入する時の選択肢
ここでノートパソコンのACアダプタを単体で購入する時の選択肢をご紹介します。
ACアダプタを購入する時の選択肢
- 中古
- 新品
- バルク品(新品)
- 互換品
ちなみに対応しているACアダプタがわからないという場合は、ノートパソコンの型番(本体のシールなどに記載されている)をネットで検索すると、対応しているACアダプタがわかると思います。
中古を購入する
まずは今回僕が購入した手段の中古です。Amazonや楽天市場などのネットショップやフリマサイトなどで購入できます。
FMV-AC332Aの中古品は、1,000円以下から販売されているので、一番出費が少なくて済みます。中古品でも普通に使える場合が多いですが、状態が悪い(配線の付け根が劣化しているなど)商品に当たったり、使っているうちにすぐに故障する可能性もあるので、リスクはあります。
僕のように古いノートパソコン用にできるだけ安く購入したい場合はちょうどいいです。
新品を購入する
次に新品です。メーカーの公式通販サイトやヨドバシ.comなどの家電量販店のネットショップなどで購入できます。
新品なのでメーカー保証やサポートもあって、この中で一番安心安全な選択肢です。ただし、値段が高額になる傾向(FMV-AC332A場合は10,780円)があるので、一番出費も多くなってしまいます。
比較的新しいノートパソコン用にできるだけ長く使う目的で購入するならば、高くてもありだと思います。
バルク品(新品)を購入する
続いてバルク品(新品)です。Amazonや楽天市場などのネットショップで購入することができます。
バルク品とは「元は個人向けではなくて、企業向けに生産・出荷された商品」のことで、未使用の新品だけど、簡易パッケージで販売されているものです。
参考サイト:Joshin web「バルク品をご購入のお客様へ」
バルク品は新品なのに個人向けに流通している商品よりもかなり安い値段で購入できるのが特徴です。欠点は初期不良以外の保証がなかったり、サポートがないことです。ただ、新品なのでほとんどの場合は安心して使えると思います。
FMV-AC332Aのバルク品は1800円~3,000円ぐらいで販売されているので、新品なのに安くて驚きました。
リンク
中古はリスクがあるから購入したくないけど、普通の新品も高くて手が届か居ない...という場合には良い選択肢です。
互換品を購入する
最後に互換品です。Amazonや楽天市場などのネットショップで購入することができます。
リンク
互換品とはサードパーティのメーカー製で、純正品と同じ仕様(ACアダプタならば入力・出力電圧、プラグの形状、プラグの極性が同じもの)の商品のことです。
互換品でも仕様が純正品と同じならば、基本的には問題なく使用可能で、新品ならば1年間のメーカー保証が付いてる商品もあります。ただ、どうしても純正品と比較すると、信頼性や安全性は落ちると思います。
FMV-AC332Aの互換品は1,800~3,000円ぐらいで購入することができます。
FMV-AC332Aは、純正品の新品も中古もバルク品もたくさん出回っているので、あえて互換品を選ぶ必要はないですが、純正品の新品も中古も少ない商品の場合は、互換品はすごく助かる存在です。
まとめ
僕は昔ノートパソコンのACアダプタが断線して、泣く泣く高価な純正品の新品を購入したという苦い経験があったのですが、今の時代は自分でネットを調べれば同じACアダプタを購入するとしても「新品、中古、バルク品、互換品」と選択肢があるので、良い時代になったなぁと思います。
ちなみに僕が今回購入した中古のACアダプタは問題なく使えています。
この記事を読んだ人がACアダプタを購入する時に自分の目的や予算にあった選択肢を選ぶ助けになれれば、幸いです。
余談ですが、最近のノートパソコンはUSB PDというスマホの充電でお馴染みのUSBアダプタから電源供給ができる機種が増えているので、メーカー純正の専用ACアダプタというのは今後消えゆく存在なのかもしれませんね...。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!